INTELLIGENT FORCE

AI Platform Work 01 Consulting 分散した社内ナレッジを統合。5万人規模のAI検索基盤構築による業務変革

Sler戦略策定業務効率化

Data

  • 担当者

    大濱 裕太

  • お客様情報

    業界:自動車・モビリティ
    従業員数:約20万人
    売上:約22兆円

  • 支援内容

    • • 要件定義
    • • データ構造設計
    • • UI設計
    • • AI検索基盤構築
    • • 開発推進

Process

お客様である大手自動車メーカー様では、車両設計情報や法規文書などの重要ナレッジが各所に点在し、情報収集に膨大な工数を要していました。この情報アクセスの非効率性が、意思決定や設計開発のスピードを損なう要因として課題視されていました。インテリジェントフォース(IF)は、エンタープライズ向けAI開発・導入の知見を活かし、組織の壁を越えた全社横断的なAIチャットボットのインフラ構築およびシステム開発を主導しました。5万人のグローバル利用に耐えうる検索アルゴリズムを構築し、単なるシステム導入にとどまらない、全社的な業務効率化とナレッジ共有の変革を実現しました。

プロジェクト背景 お客様である大手自動車メーカー様では、全社でAIを活用して業務効率化を推進する専門組織が立ち上がっていました。市場環境が激変し、開発スピードの向上が求められる中、既存の業務プロセスには限界が来ていました。特に、業務で参照すべき情報が社内共有サーバや各種クラウドサービスなどに点在しており、必要な情報を探し出すだけで膨大な時間を消費しているという経営課題がありました。この非効率を解消し、全社的な生産性を底上げするために、AIを用いた社内情報検索基盤の構築が必要とされていました。
お客様の課題 本質的な課題は、データの分断とそれに伴う意思決定の遅延です。例えば、車両設計情報や過去のナレッジが独自のデータベースやファイルサーバに散在しており、横断的な検索ができない状態でした。また、数百ページに及ぶ各国の法規文書の改訂差分を人が目視で確認しており、膨大な工数がかかっていました。なぜこのような状態になっていたかというと、部門ごとにシステムが最適化され、全社横断でのデータ連携や検索性を考慮した情報設計がなされていなかったためです。結果として、現場の負荷が高まり、本来注力すべき開発業務を圧迫していました。
ご支援内容 単にAIツールを導入するのではなく、検索精度を高めるためのデータ構造の整理とアルゴリズムの構築からアプローチしました。具体的には、ユーザーが自然と検索対象を絞り込めるようなUIを設計し、それに合わせて必要なデータが取得できるようデータベースや検索エンジンを作り直しました。こうして検索性を高め、回答精度向上にもつながりました。
プロジェクト推進のハードル 最も難しかったのは、グローバルで5万人という大規模なユーザー数を想定したシステム設計です。多様なデータソースを対象にしつつ、ユーザーごとのアクセス権限を厳密に制御しながら検索を実現する必要がありました。これを乗り越えるため、検索の負荷を極限まで下げる独自のアルゴリズムを考案し、実装しました。また、大企業ならではの厳格なセキュリティ基準や本番移行への関所がありましたが、顧客折衝から要件定義、実装までを当社が一気通貫で担うことで、認識のズレを防ぎ、タイトなスケジュールの中、遅延なく基準をクリアすることができました。
成果・変化 点在していた社内ナレッジにAIチャットボット経由で瞬時にアクセスできるようになり、情報収集にかかる時間が大幅に削減されました。さらに、システムが安定稼働したことで、お客様からはAI技術への深い理解と高い実装力があると評価いただき、現在は法規文書の差分確認や特許技術の有効活用など、新たなAIプロジェクトの構想・開発・保守運用も任せていただけるようになりました。単なる効率化を超えて、次のイノベーションを生むための土台作りができたと感じています。
今後の展開 歴史が長く、部門ごとにシステムやデータがサイロ化している大企業に広く参考になるはずです。社内に有益なデータはあるが、どこにあるか分からない、法規や規定の確認など、定型だが負荷の高い業務が残っているといった課題は、多くの企業で起こり得ます。変革時の重要なポイントは、AIを入れること自体を目的化せず、ユーザーの使い勝手と裏側のデータ構造、そしてアクセス権限などのガバナンスをセットで設計することです。利便性と安全性の両面を満たしたシステム基盤の構築が持続的なビジネス価値を創出する原動力となると考えています。
メッセージ 私たちは、AIを前提とした業務改革の構想から実装までを一気通貫で支援できることが最大の強みです。戦略を描いて終わるのではなく、複雑なアルゴリズムの構築や大規模システムへの組み込みといった泥臭い実装まで責任を持ちます。また、開発メンバーが当事者意識を持ち、顧客の事業視点に立ってスピーディーに提案・開発を行うため、現場の課題解決と経営インパクトの創出を両立できます。自社のデータ活用やAI導入に行き詰まりを感じている企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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