M&AGroup Inclusion
Casesグループイン事例

PARABOLA事業譲受
所在地:東京都江戸川区小松川1丁目5番8-208号
設立:2024年8月
URL:https://parabola-official.com/

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PARABOLA
代表取締役 豊島 -
株式会社インテリジェントフォース
クリエイティブ事業部部長 木下 -
株式会社インテリジェントフォース
執行役員 宮田(インタビュアー)
事業内容
まずは豊島さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
- 豊島
- 私は現在、アートディレクターとして活動しています。キャリアのスタートは2014年の博報堂で、そこから約8年間、ビジネスプロデューサー(営業)として勤務しました。その後、GameWithでスポーツ事業の立ち上げやクリエイティブリーダーを経験し、さらにクリエイティブプロダクションのmaxillaを経て、2024年8月に独立しました。現在は「PARABOLA」というクリエイティブチームを率いています。
PARABOLAではどのような領域に特化しているのでしょうか?
- 豊島
- 特に「1枚絵の強さ」にこだわっています。映像はストーリーを伝えやすいですが、静止画(グラフィック)は当然動かないので、見た瞬間に人の心をつかまなければならない。その制約の中での勝負に興味があるんです。アーティストのアートワークやライブビジュアル、グッズ制作など、エンタメ領域を中心に、戦略から企画、そして最終的な1枚のアウトプットまでを一気通貫で提供しています。
組織の看板ではなく、自分の感性で勝負する道
博報堂という大企業から、なぜ独立、そしてグループインという道を選ばれたのですか?
- 豊島
- 博報堂時代、流通大手の販促やエンターテイメントテクノロジー企業様などの担当をしていました。とても楽しく働けていたのですが、自分のエンタメカルチャー関連の知識や、センスで勝負していきたいと徐々に感じるようになりました。
- 木下
- 豊島さんと出会った頃、彼はすでに商流の全てを経験していましたよね。代理店、事業会社、プロダクション。その全てを理解した上で「自分のセンスで勝負したい」という明確な意志を持っていました。
戦略と制作の両立で直面した、個人経営の限界
独立して順調だった中で、なぜ単独での成長ではなくグループという選択肢が出てきたのでしょうか?
- 豊島
- 独立して半年ほど経った頃、自分の力で市場で勝負できる手応えは感じていました。企画も作れるし、デザインの基礎知識やソフトを触る技術も身につけた。でも、一人でやるには捌ける量に限界があったんです。ありがたいことに仕事はたくさんありましたが、戦略を考えながら、同時に手を動かして1枚絵を完成させる。この両輪を一人で回し続けるのは、単純に脳のキャパシティが倍必要になります。制作に集中したいけれど、戦略も疎かにできない。このジレンマが、チームとして動く必要性を感じさせた瞬間でした。
PARABOLA 代表取締役 豊島
戦略とクリエイティブが融合する、一気通貫の価値創造
数ある選択肢の中で、なぜIFだったのでしょうか?
- 豊島
- 一番は、私の「1枚絵へのこだわり」を論理的に理解し、リスペクトしてくれたことです。俊樹くん(木下)自身もエンタメ領域を深く勉強していて、クリエイティブに対する理解が非常に深かった。IFが持つ戦略立案能力や営業力と、私の制作能力が補完関係になれば、市場に対して最強の「一気通貫チーム」が作れると確信しました。
- 木下
- 僕らとしても、単にデザインができる人ではなく、総合職的な視点を持ちながらクリエイティブを語れるパートナーを探していました。豊島さんのバックグラウンドなら、コンサルティングの文脈とクリエイティブを高い次元で融合させられると思ったんです。
シナジーと信頼が後押しした決断
M&Aの提案を受けた時は、どのような心境でしたか?
- 豊島
- 正直、最初は「寝耳に水」でした(笑)。単なる受発注の関係だと思っていたので、急にM&Aの企画書が出てきた時は驚きました。でも、内容を聞くうちにシナジーが明確に見えてきた。条件面でも、私のわがままをかなり聞いてもらいました。例えば、クリエイティブに集中できる専用のオフィスを作ることや、これまで一緒にやってきた信頼できるメンバーを正社員としてチームごと受け入れてもらうこと。これらを全て叶えてくれたので、対面でスムーズに話を詰めることができました。
組織化と作家性の両立
組織に入ることで、クリエイターとしての「作家性」が失われる不安はありませんでしたか?
- 豊島
- それは最大の懸念でした。組織化することで、クライアントのオーダーをそのまま飲むだけの「代理店的な動き」に戻ってしまうのではないか。自分の発想の自由度が狭められるのではないか、と。でも、IF側がそこを尊重してくれると約束してくれましたし、実際にジョインしてみると、むしろ戦略部分を信頼できる仲間に任せられる分、アウトプットの精度を上げることに集中できる環境になりました。
「場」の力が生んだ、事業領域の拡張
グループインから約1年、どのような変化がありましたか?
- 豊島
- 最初の半年はオンライン中心だったのであまり所属したことによる変化はなく、正直「ジョインしない方が儲かっていたかも」と思う瞬間もありました(笑)。でも、専用のオフィスができてから一気に変わりましたね。オフラインで仲間と顔を合わせ、ワンストップで議論できる。クライアントをオフィスに呼んで対面で打ち合わせができる。この「場」の力は想像以上に大きかったです。また、IFの営業力が加わったことで、関わるアーティストの規模も格段に大きくなりました。
- 木下
- アーティストのブランディングだけでなく、ポップアップストアの企画運営など、関われる範囲が劇的に広がりましたよね。制作して終わりではなく、その先のファンが喜ぶ体験までを設計できるようになったのは大きな進化です。
株式会社インテリジェントフォース クリエイティブ事業部部長 木下 / PARABOLA 代表取締役 豊島
知性と熱量、その両方が求められる環境
IFグループのメンバーやカルチャーについてはどう感じていますか?
- 豊島
- 入る前は「スマートでロジカルなコンサル集団」というイメージで、正直少しビビっていました(笑)。でも実際は驚くほど泥臭く、とにかくスピード重視。最後は熱量で前に進めていく組織です。特にグループ全体のロゴやブランド設計に携わったことで、インテリジェントフォースの価値観への理解が深まりました。高い知性や論理性を持ちながらも、最後は人としての魅力や熱量で勝負する。このカルチャーは、クリエイティブの仕事とも非常に相性が良いと感じています。
M&Aで手に入れたのは、理想のチームだった
チーム「PARABOLA」の体制はどう変わりましたか?
- 豊島
- 私がずっと獲得したいと思っていた、博報堂時代の同期や信頼できるクリエイターたちが仲間になってくれました。戦略を信頼して任せられるパートナー、制作を実行してくれるプロデューサー。自分が理想としていた「最強のチーム」を、M&Aという手段を通じて組成できたことは、何物にも代えがたい価値があります。個人の財布に入るお金よりも、この仲間と環境、そして仕事の規模が進歩したことの方が、経営者として大きな喜びです。
個の力から、組織の力へ
クリエイターから「グループ会社の代表」へと、視座の変化はありましたか?
- 豊島
- 大きく変わったのは、「自分が作る」だけでなく、「組織としてどう勝ち続けるか」を考えるようになったことです。自分一人で生み出せる価値には限界があるからこそ、次の世代のクリエイターを育て、チーム全体で価値を生み出す仕組みづくりに意識が向くようになりました。良い作品を作るだけでなく、人材を育て、挑戦できる環境をつくることも経営者の役割だと考えています。
一枚絵の先に創る熱狂
最後に、今後の展望を教えてください。
- 豊島
- 私たちが一番大切にしているのは、“一枚絵の強さ”です。人の心を動かすビジュアルこそが、PARABOLAの原点であり最大の武器だと思っています。一方で、これからは制作だけでなく企画や戦略の段階から関わり、IPやブランドの価値を育てられる存在を目指しています。エンタメ領域では「何を作るか」だけでなく、「どう届け、どう熱狂を生み出すか」まで設計することが重要です。ビジュアルに閉じず、ファンが熱狂する体験そのものを構想し、日本発のIPやアーティストが世界へ羽ばたく瞬間を支えたい。戦略からアウトプットまで一気通貫で伴走し、新たな価値や熱狂を生み出していくことが、PARABOLAの目指す未来です。
株式会社インテリジェントフォース クリエイティブ事業部部長 木下 / PARABOLA 代表取締役 豊島








