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M&AGroup Inclusion
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グループイン事例

株式会社島本パートナーズ存続

所在地:東京都千代田区内幸町1-1-1
設立:1997年8月
URL:https://shimamotop.com/

  • 株式会社島本パートナーズ
    代表取締役 秦

  • 株式会社インテリジェントフォース
    代表取締役 兼
    株式会社島本パートナーズ
    取締役 鈴木

  • 株式会社インテリジェントフォース
    取締役 / CFO 兼
    株式会社島本パートナーズ
    取締役 近澤

  • 株式会社インテリジェントフォース
    執行役員 宮田(インタビュアー)

老舗エグゼクティブサーチファームが新進気鋭企業グループへの参画で挑む「第二創業」
~経営基盤の刷新とAI実装で非連続的成長実現を目指す~

証券アナリストやコンサルタント、そして現在はヘッドハンターとして経営の核心に携わってきた株式会社島本パートナーズ代表取締役の秦は、2019年末に社長就任以来、コロナ禍による市場の停滞とITプラットフォームの台頭に伴う市場構造の変化という二つの課題に直面していた。「属人性の打破」と「攻めのビジネスモデルへ転換」を模索する中で同社が出会ったのは、急速な成長を遂げる株式会社インテリジェントフォース(以下IF)。若き経営陣の誠実な姿勢と事業への高いコミットメントに共鳴し、グループインを決断した。その後わずか数ヶ月で、同社は固定費の大幅削減、生成AI導入によるサーチ業務の効率化と新規事業立ち上げを実現。今後はAI活用とクロスセルの促進を通じたグループシナジーを追求することにより、新たな成長に挑戦してゆく。

企業価値向上への一貫した想い

まずは島本パートナーズが何をやっている会社なのか、秦社長のご経歴も含めてお聞かせいただけますでしょうか?

秦
当社はエグゼクティブサーチ事業、つまり企業の成長や変革を牽引する経営幹部・中核人材のスカウトおよび採用支援業務に取り組んでいます。私は大学時代、物理学を専攻しながら、理工学部体育会水泳部で主将を務めました。新卒で日系証券に入社してリテール営業で成果を出し、企業派遣でのロンドン留学を経てMBAを取得しました。帰国後は外資系証券にて企業アナリストとして民生電機業界を担当しました。その後、独立して主に中小企業の事業再生や成長戦略を支援するコンサルティング会社を経営し、2013年にエグゼクティブサーチ業界に転じ、現在に至ります。
鈴木
秦さんの経歴は、金融からコンサル、そしてエグゼクティブサーチと、常に経営の核心に触れてこられたものですよね。特にアナリスト時代の視点は、今の事業にも活きているのではないでしょうか。
秦
ご指摘の通りです。アナリスト時代、ある大手企業に対するポジティブな投資評価が大勢を占める中、私は唯一人、ネガティブな判断を下したことがあります。結果として、その企業は後に上場廃止となりました。アナリストとしては高い評価を得られたものの、経営改善に直接貢献できなかった無力感が残りました。その経験が起点となり、より経営に近い立場に身を置き、企業価値の改善・向上に貢献したいという思いが強まりました。それがその後のコンサルティング業としての独立、そして現在のエグゼクティブサーチ事業への展開につながっています。

コロナ禍における構造的課題の顕在化と単独成長の限界

2019年に代表に就任された直後、コロナ禍が始まりました。当時の状況はいかがでしたか?

秦
代表就任から数カ月後、コロナ禍に見舞われました。当社主力のエグゼクティブ採用支援業務は、企業が拡大や変革に取り組む「攻め」の局面で活発化します。しかし当時は、多くの企業がプロジェクトの見直しやリストラ等の「守り」の局面へと急転換したため、当社業績は大幅に落ち込みました。そうした環境下、私は従来の経営体制を維持することに強い危機感を抱き、まずダウンサイジングに取り組みました。
近澤
業界全体が打撃を受ける中で、島本パートナーズさんには多くの M&A の打診があったと伺っています。
秦
はい。複数の同業他社や総合コンサルティングファーム等から打診を受けました。当時、同業大手は高付加価値領域であるエグゼクティブサーチ業務の強化を目指し、ブティック型同業社は得意領域の異なる同業との経営統合によるシナジーの最大化を目指していました。一方、コンサルティングファームやPEなどは、エグゼクティブサーチ業務を自社に取り込むことで、サービスのワンストップ化を目指していました。

2023年5月頃、改めて市場環境を見直された際、どのような「限界」を感じたのでしょうか?

秦
当時、コロナ禍が収束に向かう一方で、当社を取り巻く事業環境の厳しさが増していることを実感しました。具体的には、第一にITを駆使したマッチングプラットフォームを提供する新興エージェントの台頭、第二に成果報酬型専業のエージェントがエグゼクティブサーチ領域への参入を本格化させたことです。そうした環境下、エグゼクティブサーチ業特有の「属人性」による事業拡大の制約、およびクライアントからの依頼を待つ「受動的」な体制のままでは、将来的に経営を維持することすら困難になると考えました。
鈴木
属人性を抑えた仕組み化や、能動的な市場開拓が必要だと判断されたわけですね。
秦
そのとおりです。経営の合理化を進めつつ、ビジネスモデルを刷新する必要がありました。しかし、これを自社リソースだけで実現するには限界があります。そこで、経営革新による企業存続と成長を実現するため、最適なパートナー探しを本格化しました。

株式会社島本パートナーズ 代表取締役 秦

「知的アスリート」を結ぶ価値観の共鳴

多くの選択肢がある中で、なぜ IF だったのでしょうか?

秦
まず、出会ったタイミングが非常に良かったです。そして、近澤さんとの最初の打合せの際、誠実かつ建設的なスタンスに好感を持ちました。後日、鈴木さんとの面談の際に、IF社が規律ある財務コントロールのもとで高成長を遂げていることを知り、感銘を受けました。さらに、IF社は高いプロフェッショナリズム、つまり業務遂行に対する情熱と成果に対する責任感が強い「知的アスリート」の集団という印象を受け、私の大切にしている価値観との適合度の高さを感じました。それらを総合して、当社にとって同社が最適なパートナーであると判断しました。
鈴木
そう言っていただけて光栄です。私たちも、持続的な成長には泥臭い努力や圧倒的なコミットメントが必要であるという思想を持っています。秦さんの体育会系のバックボーンも含め、根底にある組織運営の思想で深く共鳴できたと感じています。
近澤
鈴木の言う通り、秦さんは私たちの年齢やバックボーンの違いを一切気にせず、常にリスペクトを持って対等に議論してくださいました。その誠実さとスピード感に触れ、私たちは島本パートナーズさんと一緒に未来を作りたいと強く確信しました。

具体的な M&A の手続きはどのように進んだのでしょうか?

近澤
非常にスムーズでした。私がメインで担当しましたが、通常ではあり得ないほどタイトなスケジュールを提示させていただいたんです。ところが、秦さんのレスポンスが異常に速かった。メールを送って 1 分、2 分で返ってくる。まるで社内チャットをしているようなスピード感で、目線合わせが瞬時に終わりました。
秦
時間帯を問わず、双方が真摯かつオープンに情報を共有することができました。その過程で、IF社の強みであるスピード感ある意思決定と実行力を、プロセスそのものから実感しました。

年齢や組織文化の違いに対する懸念はありませんでしたか?

秦
正直なところ、懸念は全くありませんでした。私はアナリスト業務や海外留学等を通じて、年齢や性別に関わらず成果が尊重される環境を経験した影響が大きいと考えています。むしろ、IF社のメンバーが高い熱量とモチベーションを持って日々の実務に積極的に臨んでいる姿に親近感を覚え、大きな可能性を感じました。また、IF社の皆さんが温かく迎えてくださったことが、とてもありがたかったです。
鈴木
僕らも不安はなかったです。秦さんは僕の父親世代に近い年齢ですが、説教臭さが一切ない。仕事に対するスタンスが共通していれば、年齢差はむしろ強みになると確信していました。

株式会社インテリジェントフォース 代表取締役 兼 株式会社島本パートナーズ 取締役 鈴木

固定費削減とAIによる業務変革

グループイン以降、具体的にはどのような変化が起きましたか?

秦
一番大きかったのは、固定費の大幅な削減です。従来、正社員で賄っていたアシスタント実務や総務関連業務等をパートタイマーへ移行したこと、およびオフィスをIF社とシェアしたこと等により、オペレーションコストを月間数十万円削減することができました。
近澤
コスト面だけでなく、AI 活用による「スピード」の変化も大きいですよね。
秦
はい。業務にAIを導入したことで、候補者サーチや提案書作成の業務効率とスピードが大きく改善しました。従来、クライアントとの初回面談後、提案書作成に1〜2週間を要していました。現在は、面談当日に精度の高い提案書を提示できるようになりました。これは差別化要因として有利に働いていることを実感しています。

両社の強みを融合した組織開発と、経営者としての視座の進化

シニアな島本パートナーズと、若手のIF。この融合による化学反応はどうですか?

鈴木
秦さんがご紹介してくださる経営者層は、僕らが普段アプローチできないレイヤーの方々です。そこに対して、僕らの IT・AI の実装力をぶつける。この組み合わせは最強だと思っています。また、秦さんの経験談やエピソードは、僕ら若手経営陣にとっても無形の資産になっています。締め会などでのお話は、個人の成長に直結していますね。
秦
私も、IF社の持つ高い熱量を伴った業務推進力、そこで展開されるビジネスのスピードと柔軟性から大きな刺激を受けています。お互いの良さをリスペクトする関係性が、グループ全体に緊張感を保ちつつ、一層高い活力を生み出すことにつながれば幸いです。

グループインを経て、秦さんご自身の経営者としての視座はどう変わりましたか?

秦
グループインは、これまでの経営の前提を見直す大きなきっかけになりました。従来は当社単独で経営を維持することに専念しようとしていましたが、マクロな市場変化のうねりの中に身を置き、当事者としてイノベーションに挑戦し続ける重要性を改めて感じました。IF社の強い成長志向と歩調を合わせることで、攻めの経営姿勢で持続的成長を追求する方針に転換しました。

エグゼクティブサーチの新たな成長戦略

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

秦
IF社の支援で立ち上がった新規事業を着実に離陸させること、AIの活用を強化すること、およびIF社とのクロスセル体制を促進すること等で、エグゼクティブサーチ事業の非連続な成長を目指します。そうした取り組みを継続することを通じて、日本企業が変革を遂げ、グローバル競争で勝ち抜いてゆくことを本気で支援していきたいと考えています。
鈴木
エグゼクティブサーチ専業に留まらず、紹介後のコンサルティングまで踏み込んだサービスを展開していきたいですね。秦さんの知見と僕らの実装力で、市場を塗り替えていきましょう。

ありがとうございます。最後に、同じように M&A を検討している経営者の方々へメッセージをお願いします。

秦
私が今回のグループインを通じて実感したのは、M&Aにおいては単なる資本効率の追求にとどまらず、「共通の価値観と事業への熱量」を分かち合える確かなパートナーシップを築けるかどうかが、その後の成長を大きく左右するということです。経営変革に取り組み、その先に持続的な企業価値向上を目指される経営者にとって、インテリジェントフォース・グループは有力なパートナーになり得ると考えています。

株式会社島本パートナーズ 代表取締役 秦 / 株式会社インテリジェントフォース 代表取締役 兼 株式会社島本パートナーズ 取締役 鈴木

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