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M&AGroup Inclusion
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グループイン事例

株式会社R&D存続

所在地:東京都港区南青山5-4-27
設立:2020年10月
URL:https://randd-inc.com/

  • 株式会社R&D
    代表取締役 伊藤

  • 株式会社インテリジェントフォース
    代表取締役 鈴木

  • 株式会社インテリジェントフォース
    執行役員 宮田(インタビュアー)

慶應医学部発のエンジニア集団が「独学経営」を捨て、IFと挑む知能労働のAI置換

慶應義塾大学医学部という異色の経歴を持ちながら、在学中にエンジニアとして起業した伊藤。株式会社R&Dは、国内大手航空会社様のパイロットシフト管理システムなど、大手SIerが匙を投げるような複雑な現場課題を「実装力」で解決し、着実に成長を遂げてきました。しかし、創業5年目を迎え、伊藤は「自分たちの経営は正しいのか」という独学ゆえの不安と、営業・採用における組織的限界に直面します。そんな折、かつて接点のあったインテリジェントフォース(以下IF)の鈴木と再会。単なる規模拡大ではなく、コンサルティングと実装を融合させ、SIerの構造自体を変革しようとするIFの思想に共感し、グループインを決断しました。本対談では、M&Aのプロセスで感じた葛藤から、グループイン後に加速した事業シナジー、そして「知能労働をAIで置き換える」という壮大な展望までを語り尽くします。

事業内容

まずは、株式会社R&Dの事業内容について詳しく教えていただけますか。

伊藤
基本的には、法人向けの受託開発をメインにしています。大きく分けると、ホームページや映像制作などのクリエイティブ、受託開発、そしてプロダクト開発の3つの軸で展開しています。従業員は現在15名ほどで、創業からちょうど6年になりますね。

これまで、どのようなクライアントに対して、どのような価値を提供してきたのでしょうか。

伊藤
大企業のお客様が多いのが特徴です。代表的な事例としては、国内大手航空会社様の支援があります。パイロットのシフトを組む業務は、航空法や社内規則が非常に複雑に絡み合っていて、手動で行うと膨大な時間と残業が発生していました。そこで我々が実際に現場へ足を運び、属人化していた暗黙知を紐解いてアルゴリズム化し、本番運用まで漕ぎ着けました。大企業の複雑な業務をソフトウェアに置き換え、AIで再現・効率化することを得意としています。

技術力の先で直面した、経営の壁

創業から5年、順調に実績を積み上げてきた中で、どのような経営課題を感じていたのでしょうか。

伊藤
一番大きかったのは、「自分たちが本当に行っている動きが正しいのかわからない」という不安でした。私は病院での勤務経験はありますが、一般企業に就職したことがありません。ゼロから自分たちで考えて進めてきたことが、ビジネスの定石として正しいのか、もっと効率的なやり方があるのではないか、という疑問が常にありました。特に大企業の組織構造や動き方を深く理解し、営業に再現性を持たせる必要性を痛感していました。
鈴木
伊藤さんと最初にお会いした時も、技術的な自信の裏側に、組織をどうスケールさせるかという経営者としての純粋な悩みが垣間見えましたね。
伊藤
そうですね。開発を回す機能はある程度形になっていましたが、案件を組成するためのコンサルティング体制や、販路の拡大、そして採用。これらを自社だけで強化していくのか、どこかと組むべきなのか。その判断の軸を探していました。

株式会社R&D 代表取締役 伊藤

採用と営業の壁を越えるためのグループ戦略

「単独でもやっていける」という選択肢もあったかと思いますが、なぜグループという形を意識されたのですか?

伊藤
結局、開発案件の「ネタ」を見つけてくるのは現場なんです。現場に入り込んで課題を見つけ、要件を定義し、プロジェクトを組成する。この「営業」とも呼べるコンサルティング機能が、自社だけでは質・量ともに不足していました。また、採用についても、学生起業の延長線上で「3人で毎日必死にやる」というスタイルには限界を感じていました。会社としてもう一段階大きくなるためには、組織としての力学を理解し、プロフェッショナルな人材を惹きつける仕組みが必要だと考えていました。

規模ではなく、志で選んだパートナーシップ

M&Aの検討段階では、他にも多くの候補企業があったと伺っています。

伊藤
はい。上場しているAI企業や、自社に開発機能を持たせたいtoC企業など、数社からお声がけいただきました。ただ、同業の開発会社とくっついても、規模が大きくなるだけで本質的な意味はないなと思っていて。我々が求めていたのは、現場主義でBtoBの課題を解決できるパートナーでした。IFはコンサルティングだけでなく、SIerの構造を変えるという大きなビジョンを掲げていて、そこに強く共感しました。鈴木さんと話す中で、ここなら自分も経営者として成長できると確信したんです。
鈴木
我々としても、R&Dさんの「実装力」は喉から手が出るほど欲しかった。多くのAIベンチャーが学生起業で終わる中、伊藤さんたちは業績も堅実で、経営者としての視座が着実に高まっていました。単なる協業ではなく、一緒にやった方が面白いことが起きる、と直感的に思いましたね。

株式会社インテリジェントフォース 代表取締役 鈴木

会社の現在地を知る、グループインまでのプロセス

実際のグループインまでのプロセスはいかがでしたか?

伊藤
正直、かなり大変でした(笑)。今回はFA(アドバイザリー)を入れずに自分たちで進めたので、定款や決算書の準備といった事務的な作業が山積みで。でも、それが逆にすごく勉強になりました。会社の裏側をすべて整理し、IF側のプロフェッショナルな視点でチェックを受ける過程で、自分たちの会社の現在地を客観的に知ることができました。
鈴木
あのスピード感で、伊藤さんたちが自力で資料を揃えてきたのは驚きましたよ。あのプロセス自体が、お互いの信頼関係を深めるPMI(統合プロセス)の第一歩だったのかもしれません。

M&A未経験だからこその不安と期待

決断から実行までの間、不安や迷いはありませんでしたか?

伊藤
「本当にこんなことが起こるんだろうか」という、どこか現実味のない不安はありましたね。M&Aの経験がないので、期日が決まっていても、本当にディールが成立するのか最後まで半信半疑な部分もありました。ただ、相手を疑うというよりは、会社経営という流動的なものの中で、求めたものが得られるかという期待と緊張が入り混じった感覚でした。社員にどう伝えるかという点も、非常に神経を使いましたね。

グループシナジーがもたらした、事業成長の加速

グループインから約2ヶ月が経ちましたが、具体的な変化はありましたか?

伊藤
アクセスできる企業数が圧倒的に増えました。自分たちだけでは門前払いだったような大手企業との接点が次々と生まれ、新しいことができそうな感覚が非常に強いです。また、IFのコンサルタントが我々と一緒に案件を回してくれることで、プロジェクトの組成スピードと質が劇的に変わりました。営業面でも採用面でも、できることの幅が格段に広がったと実感しています。
聞き手
私自身、R&Dさんと一緒に動くようになって、提案の幅が広がったと感じています。これまでは「コンサル」という武器だけでしたが、「実装まで一気通貫でできる」というケイパビリティが加わったことで、お客様からの信頼度が全く違いますね。

熱量でつながるカルチャーフィット

IFの組織やメンバーに対する印象はどうですか?

伊藤
グループイン前は「知的でハードワークなコンサル集団」という、少し近寄りがたいイメージもありました。でも実際に入ってみると、皆さん非常に明るくて、いい意味で「部活」のような熱量がある。本気で仕事を楽しむ姿勢が素晴らしいなと思います。弊社も似たような空気感があったので、カルチャーフィットは非常にスムーズでした。組織の作り方、人の動かし方など、毎日が勉強の連続です。

株式会社R&D 代表取締役 伊藤

共通目標が生み出すスピーディーな協業体制

聞き手
現場レベルでのコミュニケーションは非常に円滑に感じます。営業会議でも、お互いに「売上を最大化しよう」という目的が一致しているので、ストレスが全くありません。旧知の仲のように「ここはこう攻めましょう」と意思決定が早い。エンジニアサイドのR&Dさんが、ビジネスサイドの意図を汲み取ってくれるので、非常に助かっています。
伊藤
我々としても、コンサルタントが要件を整理してくれることで、開発に集中できる環境が整いつつあります。この化学反応は、単独では絶対に起こせなかったものです。

経営の力学への理解深化

伊藤さん個人として、経営者としての視座に変化はありましたか?

伊藤
「ある程度の規模で会社を回す力学」を理解し始めたことが大きいです。医学部時代、医師の仕事はスピードが遅く、責任を持てるようになるまで時間がかかると感じて起業を選びました。起業なら初日から全責任を負える。その面白さを求めてやってきましたが、グループインしたことで、より大きな責任と、より大きなレバレッジをかける方法を学んでいます。自分一人では見えなかった景色が見えてきました。

IFグループと描く、AI社会の未来図

最後に、これからの展望を教えてください。

伊藤
短期的には、受託開発の市場をAIで変革していきたい。この分野は毎週のように進化が起きています。中長期的には、世の中の「知能労働」をAIで置き換え、ゆくゆくはロボットなどのフィジカルAIで「肉体労働」も置き換えていく。そんな世界を見てみたいんです。その結果として、世界中で名前を知られるような、圧倒的な存在感のある会社を作りたい。IFグループというプラットフォームを使って、その野望を実現させていきます。
鈴木
伊藤さんたちの実装力があれば、それは夢物語ではありません。グループ全体をAIで武装し、社会に実装していく。R&Dの参画は、その構想を加速させる最高のピースだと思っています。

株式会社R&D 代表取締役 伊藤 / 株式会社インテリジェントフォース 代表取締役 鈴木

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